NETGEAR Stora(ストラ)
お仕着せNASであるが、いくらディスクなしとはいえ1万円ちょっとという価格についカッとなって…。もちろん玄箱のDebian化のようなことができたらいいなという前提で。
ただのLinux箱にする過程
- ARMなのでちょっと敷居は高いかも知れない。
- 今後のアップデートを考えると、なるべく特殊なことはしたくない気味。
- CPUはそれなり(88F6281 1.2GHz)だがRAMは128MBしかないので、メモリを食う処理は期待できない。大まかなスペック感としてopenssl speedの結果の一部
sign verify sign/s verify/s
dsa 512 bits 0.002573s 0.003043s 388.6 328.6
dsa 1024 bits 0.007361s 0.008835s 135.9 113.2
dsa 2048 bits 0.024208s 0.028605s 41.3 35.0
なおAtom 330(1.6GHz)の場合
sign verify sign/s verify/s
dsa 512 bits 0.001305s 0.001500s 766.0 666.8
dsa 1024 bits 0.003485s 0.004159s 286.9 240.4
dsa 2048 bits 0.011275s 0.013585s 88.7 73.6
なんでざっくり倍半分?
SSH
もちろん通常は提供されていないが、daemon自体はもともと立ち上がっていて次のようなユーザ名でログインするといけるらしい。こういうことをしたい人は必ずするから、なぜこういう中途半端なことになっているかはよくわからない。
ユーザ名_hipserv2_netgear_ハイフンを含む19桁のProduct Key
ユーザランド(?)とか気になるとこ諸々
- /bin など見る限りはbusyboxではないらしい。
- ハードディスクは基本的に /home になっているらしい。
/dev/md0 1.9T 59G 1.8T 4% /home
- swapは512MBあるらしい。swaponは
試してない後述。
Swap: 511992 9208 502784
- 自動で作成される「マイ ライブラリ」などのフォルダ名は、英語の予約語をマップしているのではなくUTF-8そのもの…。
ipkg
何よりコンパイラもないので、取り敢えずipkgを使って提供されているバイナリを使う方法がある。
好みに応じて
/opt/bin/ipkg install screen
/opt/bin/ipkg install gcc
OpenStoraのサイトでは/optを/home/optのsymbolic linkに書き換えてしまっているので問題ないが、追加で入れるときには何らか注意が必要かもしれない(例えば/binはハードディスク上ではない、とかそういう点で)。
ポート開放
デフォルトでiptablesが動いており外側から特定ポート以外アクセスができないため、ちょっと変更が必要。
Disableはいくらなんでも怖いので、/etc/iptables/config に追記してみた。sudoして
TCP_OPEN_PORTS_EXT="12345 12346"
その後
/etc/init.d/iptables restart
swap追加
やっぱりメモリ128MB・swap 512MBだとつらいこともあるので…。
# dd if=/dev/zero of=/home/.swap bs=1M count=1024
# /sbin/mkswap /home/.swap
# /sbin/swapon /home/.swap
% free
total used free shared buffers cached
Mem: 125588 122752 2836 0 52 65820
-/+ buffers/cache: 56880 68708
Swap: 1560560 501568 1058992
このままだと再起動時に追加swapがマウントされないが、私は必要としないのでこのまま(cpanを使ってるときにメモリ不足になるとかそういう程度なので…)。
(2011.11.19 – 2012.01.04)